媒介契約更新の際の売主様からのお言葉です

我々不動産会社が売主様から売却依頼を受託した場合、3ヶ月以内での成約を目指します。
なぜ3ヶ月なのか
これには理由があります。
販売活動がはじまる前に売主・不動産会社間で
・どのような条件や販売価格で売却活動を行うか
・売買契約が成立した際の報酬額と支払時期
などを
媒介契約と言う契約書面を売主・宅建業者間で取り交わす事となります。
媒介契約の期間は最長で3か月、次も更新していただける保障はどこにもありません。
よって、3か月で成約できるよう少々急ぎ足で販売活動に取り掛かることになります。

一方で、売主様としては特に売り急いでいるわけではなく1年以上かかっても問題ない方もかなり多いはずです。
しかしいざ販売活動がはじまってしまうと、早ければ3週間ほどでまず1回目の販売価格の値下げの打診をされてしまいます。
売主様の希望よりも不動産会社の都合が優先され、「こんなハズではなかった」となってしまうことが起こります。

実家の処分への気持ちの整理をしながら販売活動をじっくりと楽しむ

これを踏まえた上で冒頭の売主様のお言葉を見返しますと、弊社都合で値下げを提案し、お叱りを受けたように見えます。
しかし状況はまったく違いました。
売主様としては生まれ育った実家への思い入れがあり、売り出し中となった今でも定期的に足を運ばれています。
販売活動自体を楽しまれているのです。
期間限定ではありますが、せっかく新しい趣味のようなものが出来たので「早く売れると困る！」とのお話になったのです。

1年くらいはこの楽しい時間を味わいながら気持ちの整理をつけたいとのこと。
年内はまったくお問い合わせがなく売れなくても問題ないという今のお気持ちをお話しいただけました。
不動産会社は成約報酬の世界ですので、「そうは言っても・・・」となるかもしれませんが、売主様の想いを汲んで販売活動ができるのも弊社の持ち味です。
しっかりと売主様に寄り添い、ご期待にそえるような販売活動をしていきます。